日本と海外のビジネスマナーには違いがあることを意識しておく
人との接し方や商習慣といったものは、それぞれの国や文化で違いが出てくるものです。
そのため、一般常識やビジネスマナーといったものも、それぞれの国の人に合わせて考える必要があります。
自分は日本人だから日本のマナーを通せば良いと考えることなく、相手が良い印象を持ってもらえるように振る舞うことは人間関係もビジネスも成功させるために大事な点なのです。
特に日本での人と接する際のマナーや、ビジネスシーンでのマナーというのは海外では珍しいものがあります。
たとえばお辞儀をするといった、日本人なら誰でも普通にしていることが海外では普通ではありません。
もちろん、お辞儀をしたからといって相手に失礼になるわけではありません。
しかし、少なくても日本のマナーと海外のマナーとは違うということを意識しておくことが相手に良い印象を与える秘訣なのです。
出会った際のマナー
日本のビジネスシーンでは初対面においては、お辞儀をすると共に名刺交換をするのが習慣となっています。
自分のことを知ってもらうために、所属などが記された名刺を出すことで挨拶をするという感覚です。
しかし、海外の多くの国ではいきなり名刺を出すというのはまず見られない光景です。
出会った際には、まず握手をするというのがマナーです。
その際、日本人はついついペコペコと軽くお辞儀をしてしまう傾向があります。
これは相手からすると挙動不審であったり落ち着きがないと思われるだけですので、落ち着いてアイコンタクトを取るように心がけましょう。
握手の後に軽く話をしながら、名刺交換をすることもあります。
ただし、海外では日本のようにビジネスシーンで必ず名刺交換をするという習慣がありませんので、名刺を持っていない人もいます。
そのため名刺交換は必須とは考えない方が良いでしょう。
また、相手が名刺をくれなくても、こちらに悪感情を持っていると考える必要はありません。
覚えておきたいマナー
他にも、タクシーに乗る時やドアを通って入る時などに誰を優先するかという点も日本人と海外の方では意識が違います。
日本では、役職が上の人や年齢が上の人を優先するのがマナーです。
しかし海外ではレディーファーストが基本となっていますので、上司が部下の女性に譲るというのはごく普通に見られる光景です。
さらに、いわゆる愛想笑いというのは、海外の方から誤解を受ける可能性がありますので注意しましょう。
何か緊迫した雰囲気に置かれていて、それを和めようと笑顔で対応すると、逆に馬鹿にされているのではないかと思われることもあるのです。
また、本当に困っている時や難しい意見に対応する際に笑顔でいるというのも、相手に誤った印象を与えることがありますので注意しましょう。